
Sakana AI株式会社とのAI活用推進に関する「基本合意書」締結について
株式会社北國フィナンシャルホールディングス(代表取締役社長 杖村 修司、以下北國FHD)と、Sakana AI株式会社(代表取締役:David Ha、以下Sakana AI)はAI活用推進を目的とした基本合意書(以下、MOU)を2025年6月10日に締結しましたのでお知らせいたします。
本戦略的提携により、Sakana AI様が有する最先端AIテクノロジーと北國FHDが有する地域金融業に関する知見や、デジタル化を促進する中で蓄積した経験を掛け合わせることで、地域金融分野でのAI実装のリーディングモデルを示すことを目指します。

Sakana AI 伊藤錬COO(左)北國FHD 杖村修司(右)
提携の背景・目的
Sakana AI様は、「AIサイエンティスト」に代表される研究成果を実社会のビジネス課題解決に繋げるため、2024年3月に「事業開発本部」を設立されました。AI活用によって国内で大きな価値創出が期待される分野として金融業界に着目し、金融業界との連携を深めています。本合意は、日本の金融エコシステムにおいて重要な役割を担う地域金融機関との連携を加速させるものです。
今般、北國FHDが地域経済・金融領域においてさらなる高付加価値を提供していくため、本MOUの締結に至りました。
両社は定期的なワーキンググループを設置し、Sakana AI様の技術力と北國FHDの持つ地域金融に関する専門知識を共有しながら、具体的プロジェクトの選定と計画策定を速やかに進め、2025年秋以降にはパイロットプロジェクトの開始を目指してまいります。
協議内容
本MOUに基づき、両社は地域金融領域における様々なユースケースの共創と実証に向けた協業検討を進めます。例えば以下のような取り組みについて議論を開始します。
- AIを活用した地域企業間のM&Aマッチング支援
- 顧客サービス向上や銀行業務効率化に貢献するAI技術の適用検討
- その他、事業承継や非上場企業に対するサービス提供など、地域金融の課題に密着した、地方創生に寄与する新規事業モデルの共同開発
Sakana AI COO 伊藤 錬様のコメント
この度、地域経済の発展に情熱を注がれ、先進的な取り組みをされている北國フィナンシャルホールディングス様および北國銀行様と、AIを活用した価値共創に向けて協業できることを大変光栄に思います。当社が開発してきた金融機関向けの高度な特化型AI技術を生かし、北國銀行様の地域に根差した強みと掛け合わせることで、地域社会が直面する課題解決に貢献し、新たな成長機会を創出できると確信しています。
北國FHD 代表取締役社長 杖村 修司コメント
Sakana AI様が有する世界トップレベルのAI技術と、当社が長年培ってきた地域金融における知見やお客様とのリレーションシップを融合させることで、これまでにない新しい金融サービスの提供や、地域産業の活性化に繋がるものと大いに期待しております。今回の提携を機に、地域社会の未来を切り拓くイノベーションを加速させてまいります。