皆さまには、平素より北國フィナンシャルホールディングスをはじめ、グループ各社に対し格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

また、この度の令和6年能登半島地震において亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今後の復興に向け、更に進化した能登・石川を目指した取組みをグループ一丸となって進め、より魅力ある地域づくりのサポートに努めてまいります。

当地経済は能登半島地震の影響はある中でも、コロナ禍を経て、北陸新幹線の敦賀延伸による観光需要を中心とした経済効果も期待される状況となっています。そのような環境下、当社は2024年3月期決算において連結税引後で90億円の利益を確保し、1株あたりの配当金を110円とすることができました。これもお取引先の皆さま、株主さま、社員をはじめとするステークホルダーの皆さまとの長期にわたる信頼関係の賜物と深く感謝しております。　

この度アップデートいたしました中長期経営戦略2024では、「ROE向上と資本コスト抑制によるPBR1倍以上の早期達成」を掲げて企業価値の向上に取り組んでまいります。



株主還元は、総還元性向50％以上の実現に向けて30億円規模の自己株式取得と1株あたり配当を10円増配し、120円の配当を予定しております。

また、重点ビジネスの推進においては、2024年4月に開始した預金型ステーブルコイン「トチカ」や法人向けインターネットバンキング「北國デジタルバンキング」などの普及により更なる地域の生産性向上に取組むなど、ブラッシュアップした各事業の戦略を遂行してまいります。また、新高度化等会社による他業種展開や自社開発の各種システム販売、先進的・特徴的なクオリティリージョンに向けた新たな事業構想も進めることで、お客さま本位で持続的なビジネスモデルから生まれる利益の質の向上に努めてまいります。

人的資本の取組みにおいては、AIの積極的な活用と人材育成投資の更なる強化を図り、社員一人ひとりの付加価値創出力を一段も二段も高める後押しをおこない、地域のさらなる発展に貢献してまいります。

これからも「Quality Company, Good Company」をスローガンに、皆さまの生活をより良いものに、より良い社会にするために活動してまいります。今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。