「ほくりくスタートアップコミュニティ投資事業有限責任組合」による投資実行について

株式会社北國フィナンシャルホールディングスの子会社である株式会社QRインベストメント(代表取締役社長:浜野 文雄)とHED有限責任事業組合(代表パートナー:髙田 諭)は、共同で設立した、ほくりくスタートアップコミュニティ投資事業有限責任組合(以下、当ファンド)より、このたび、株式会社スパインクロニクルジャパン(本社:石川県金沢市、代表取締役:米澤 則隆「以下、スパインクロニクルジャパン」)に投資を実行したことをお知らせいたします。

株式会社スパインクロニクルジャパンについて

「革新的な脊椎外科治療を日本から世界に」

スパインクロニクルジャパンは、長年に亘り脊椎外科治療に従事してきたメンバーが、現在の手術診療における諸問題を解決できるような新しい手術器機及びインプラントの開発を行う北陸発のMedTechスタートアップです。
同社がターゲットとする骨粗鬆症性椎体骨折や腰部脊柱管狭窄症は、高齢化率の高い日本において日常診療で最も多く治療が必要となる疾患であり、骨が脆いために再手術や長期入院を余儀なくされることも多く、合併症を発症することも少なくありません。同様に、これらは世界においても今後顕在化する大きな社会課題であります。

スパインクロニクルジャパンでは、スクリュー併用椎体形成術「スパクロ™ ScrewAnchored Kyphoplasty」でこの課題解決を目指します。従来の骨セメントの充填に加えて、専用のインプラントを組み合わせることで、骨折椎体をより安定化することができる治療方法です。この方法は、骨粗鬆症で脆い骨でも骨折椎体を安定化することを狙った改良医療機器になります。既にインプラントの試作が完成し、非臨床試験フェーズを迎えており有効性/安全性を検証する段階であり、治療機器に関する特許も複数出願済みです。
加えて、本製品による骨の補強技術と改良脊椎ケージを組み合わせることで、腰部脊柱管狭窄症に適応を拡大し、背骨を連結固定せずに症状の改善が期待できる新しい治療機器の開発にも着手しています。
「スパクロ™ Screw-Anchored Kyphoplasty」
会社名 株式会社スパインクロニクルジャパン
代表者 代表取締役 米澤 則隆
本社所在地 石川県金沢市京町3番8号
事業内容 整形外科医療機器の研究および開発
ホームページ https://s-chronicle.co.jp/

出資の背景について

高齢化による社会保障費の負担増は日本における深刻な問題でありますが、その解決策となり得るスパインクロニクルジャパンの技術は、今後世界でも必要とされ、ここ北陸からグローバルに展開できる可能性があると考え、当ファンドの第一号として投資を実行しました。代表取締役である米澤則隆氏には、北陸発世界を目指す起業家として、また医師の新たなキャリアとして、ロールモデルとなることを期待し、当ファンドでもコミュニティを通じた経営支援を実施してまいります。

本ファンドの概要

名称 ほくりくスタートアップコミュニティ投資事業有限責任組合
(略称:ほくりくスタートアップコミュニティファンド)
組成 2024 年4月8日
ファンド総額 目標30億円
出資者 無限責任組合員(GP):
・株式会社QRインベストメント
・HED 有限責任事業組合
有限責任組合員(LP):
・株式会社北國銀行
・株式会社北國新聞社
※ 順次募集中
存続期間 10 年(但し、合意により2年延長可)
投資対象 ・北陸地域に本店及び重要拠点を有する企業
・北陸地域に所縁のある者(出身者等)が経営する企業 等