皆さまには、平素より北國フィナンシャルホールディングスをはじめ、グループ各社に対し格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

2025年3月期は、2024年1月に発生した能登半島地震や豪雨災害の影響がありながらも全社一丸となり当地経済の復興・成長に向けて様々な取組みを実施してまいりました。厳しい環境ではありましたが、2025年3月期決算は連結税引後で81億円の利益を確保し、1株あたりの配当金を120円とすることができました。これもお取引先の皆さま、株主さま、社員をはじめとするステークホルダーの皆さまとの長期にわたる信頼関係の賜物と深く感謝しております。

当社は、2025年10月に「CCIグループ」へ社名変更を予定しており、２つのブランド体制での活動を開始いたします。
北國銀行を中心に地域金融機関として培った信頼と安心を大切に、地域のお客さまに寄り添った事業を展開し豊かな明日へ向けてパートナーとして伴走する「北國銀行ブランド」
先進的、革新的、特徴的な地域を実現するため、銀行の枠を超えた事業領域を広げ、北陸地区だけでなく首都圏や海外への展開・発信を強化する「ＣＣＩブランド」
この２つのブランドで、伝統的な金融事業に加え、コンサルティングやファンド事業、システム開発、都市開発・不動産などの新ビジネスを通じて様々な価値創造に取り組んでまいります。

今般アップデートした中期経営計画では、２つのブランドによる両利きの経営の本格スタートと位置づけ、地域のファイナンス事業では金利ある世界での収益モデルを確立し、新たな事業領域ではコンサルティング・キャッシュレス・ファンド事業を中心とした収益拡大に取り組んでまいります。株主還元については、還元方針を「配当性向40％程度＋機動的な自社株買い」に変更しました。持続的な利益をベースとした配当を基本としながら、機動的な自己株式取得を実施し、2026年3月期の1株当たりの配当金は株式分割前で200円を予定しております。人的資本の取組みにおいては、AIの積極的な活用と人材育成投資の更なる強化を図り、社員一人ひとりの付加価値創出を更に高めるサポートをおこない、地域のさらなる発展に貢献してまいります。

これからも社会や環境の変化に応じて提供する価値を進化させ、世のため人のために存在し、人々の生活をより良いものに、より良い社会にするために活動するというグループの大きな共通の価値観のもと活動してまいります。

今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。